シシシシン•ゴジラのススメ

シン•ゴジラが面白かったので感想を書きます!多分、ストーリーの核心に迫るようなネタバレはないハズ!

この映画、面白い理由が3つくらいあって、何が一番とかは決められないんですけど、まとまりとしてとても充実してました。ネタバレにならない程度に、自分がよい!と感じたところを紹介したいと思います。

ひとつ!やっぱり、ゴジラvs人間の戦闘シーンが興奮する!!ゴジラが長いしっぽを振り回し炎を吐き、街を破壊するというまさに特撮の醍醐味と言えるシーンが随所にあるので、視覚的に楽しい。対する人間側も、散弾銃に始まりミサイルから駆逐艦、戦車に新幹線、もう何がなんだかわからない兵器まで投入して、もうハチャメチャ。不謹慎と言われれば確かに不謹慎だけども、ゴジラが高層建築物をなぎ倒しながら都心を縦断シーンには爽快感を感じずにはいられませんね!(ほんとうに不謹慎だ!)ていうか、ゴジラのビジュアルがいい。作中でゴジラは形態変化をするのですが、第二形態が一番不気味で一番好きです。トカゲのような頭、短い手、鱗に覆われた皮膚が割れてそこからはくはくとした赤い肉が見えているのも、たまら〜ん。ゴジラたん萌え映画と言われても、まあ確かにな、と思ってしまうほど、ゴジラ魅力的でした。

ふたつ!!まさかのまさか、メインフォーカスがお役人。実は、この映画を観終わった直後の感じは、プロジェクトXを視聴したときの独特の感覚に似てました。なんていうんだろう、働く人間の使命や挑戦を、一部始終ダイジェストにしました!的な。手続きに継ぐ手続き、会議、上層部の承認がないと進まない計画、もしお役所に勤めたらこんな感じなんだろうなあ、というのがアリアリ。東日本大震災のときもこうだったんだろうか、みたいな(実際、明らかに東日本大震災をオマージュしてるようなシーンも見られました)。もう次々と、湯水のように登場する各省庁のお偉いさん。防衛省文科省環境省やら、各々異なるデザインのツナギ(防災服?)を着てるんですけども、私はそれに萌えました(いたって個人的な趣味です)。もちろんそんだけ大勢の登場人物が出てくるんだから群像劇なんてもってのほか、ひとりひとりの人物に焦点があてられることなくモノローグもありません。逆にそれが新鮮でした。ゴジラのせいで国民が死んでいくのを止められない責任は自分にあり、それに対する苦しみや焦りだったりはどんな人物にもあるはずなのに、各人の内面を省みることはなく、ひたすらゴジラどうする?って感じ。潔い!会議室での閣僚の応酬も楽しい。なんか働くお父さんとか好きそうだな〜(実際私はお父さんくらいの年齢のおじさんに座席を挟まれていました)。日本の政治家の悪習、言ってみれば責任の所在を明らかにしたがらない、みたいなことをうま〜く風刺していて、それでいて信念の強さも描写しきっていて、アツイ展開だった。エンドロールで色んな大臣(某元官房長官サマとか、現東京都知事サマとか)の名前がクレジットされていて、ああこれリアルに相当寄せているんだな! と驚きました。

みっつ!!!これは完全に俳優ファンによる視点なんですが、キャラがめっちゃ萌えるよ〜〜〜!!!この映画マ〜ジでどんだけキャスト出てるんだってぐらい湯水のように人が出る(それさっきも言った!)んですが、何か皆キャラが立っていて、それでいて渋滞が起きてないのでスゴイ!!! 特に、市川実◯子と高◯一生は、萌えるなあ、と素直に感じました。市◯実日子と高橋◯生の掛け合いのシーン、唯一場内に笑いが起きてたもんね。特に◯橋一生はキーキャラクターなうえに個性も強く、そして何より顔が凄く可愛いので、緊迫した対策室において笑いと癒しを届ける最高のキャラクターでした。官僚たちが地下にギュウギュウに詰められるシーンがあるんですけども、その中で高橋一◯のお顔があまりにも可愛すぎて一瞬で見つけることができたし、ウワッ可愛い!と脊椎反射で感じました。キャラが濃い面々の集まりとはいえ、決して馴れ合いもしないしあくまで仕事上の付き合いですよ〜みたいな雰囲気もグッド萌えポインツ。なんか、この件に関してはいくら語っても語り尽くせない感じなのでここで終わります。

あと、印象としてはナウシカっぽい!ということ...あんまり言っちゃうとネタバレになるけど...。私、庵野監督の「巨神兵東京に現る」好きなんだけど、今回のゴジラはなんとなく巨神兵を彷彿とさせるので尚更ナウシカっぽく感じたのかもしれん。ナウシカ好きな人は多分楽しいと思う。てか政治か怪獣か俳優が好きな人にはすごくオススメ。4DXとかもあるらしい。みんな見てね〜〜